pTA-ws

昨日今日と駒場で第6回科学コミュニケーションデザインワークショップが開催されました.俺自身は初めての参加でした.今日のフリーセッションでは会自体の意義,目的,スタイル,今後どうするかみたいなことも話されてたり.
いまさら気づいたこと.「双方向性」には2つのレベルがある.情報伝達が双方向か,態度変容が双方向か.でも,後者を双方向と呼ぶのは何となくおかしい気がする.後者は対称性とでも言い換えた方がいいだろうか.俺の修論で言葉が足りなかったなぁと最近思うのは,「情報伝達が表面的には一方向であっても,それも双方向的である」みたいに書いてしまったところ.これはかなり誤解を生みやすい.というか,執筆時には自分自身も誤解していたかも.情報伝達の双方向性にもさらに2つくらいレベルがあって,積極的な(active)情報伝達と消極的な(passive)情報伝達とでも言いましょうか.すなわち,言葉や資料とかで明示的に伝達する場合と,何も語らないことや頷きとかヤジを飛ばすとか,そういったより曖昧な形で伝達する場合との2種類あるなと.どんなに欠如モデルだといったところで,消極的な情報伝達のレベルでは双方向性があると言いたかったんだんだけど,だからといってそれを「双方向的」と呼ぶのはある目的(あの論文に仕上げるために)のもとで作為的に行われているような印象がぬぐいきれない.やはり問題だなぁ.